CNP4および本研究で新たに同定したCNP4bの脳内発現領域をウナギで明らかにした。またその行動生理学的機能を実験的に明らかにした。比較対象としてメダカやゼブラフィッシュで調べたところ、真骨魚類の進化の過程でCNP4bが生じたあと、一時的にCNP4aとの機能分担が生じたこと、そしてそれがウナギより後に進化した魚類では再び消滅したことが思いがけず明らかになった。この成果は、Cell and Tissue Research(インパクトファクター:4.061)に公表され、水産学のみならず医学生命科学の研究者にも高い評価を得た。すなわち、本研究はおおむね順調に推移した。
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