本研究の成果として,畦畔管理を担うシステム構築を推進するには,①畦畔管理状況の実態把握,②作業調整のしくみの構築,③他の地域活動との連動の3つの要件の必要性が示された.①畦畔管理状況の実態把握では,地域によって畦畔管理方法やステークホルダーが異なるため,その実態を把握し地域内に周知することが必要である.②作業調整のしくみの構築では,多様な背景を持つステークホルダーが共同活動を行うことを可能にするためのしくみをステークホルダー間で話し合い構築することが必要である.③他の地域活動との連動では,畦畔管理は季節作業であるため,他の地域活動と連携することによるステークホルダー関係の維持が必要である.
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