本申請課題研究では、妊娠率の向上に向けて、受精卵(胚)と母体子宮の相互作用を明らかにするための基礎知見を得ることを目的とした。哺乳動物の妊娠成立に必要な共通項としてインターフェロン誘導性遺伝子(ISGs)に着目し、機能解析を行った。R2年度は、ウシの子宮内膜細胞へのIFNT感作実験を行い、タンパク質レベルで子宮内膜細胞に発現が誘導される新規ISGsを明らかにした。R3年度は、同定した子宮細胞におけるISGs候補の機能解析に取り組んだ。当初からの変更はあったものの、現在解析中のISGs候補は今後も検証を続けていく予定である。
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