研究課題
若手研究
動物アミロイドの新たな同定手法としてレーザーマイクロダイセクション-質量分析法を確立した。同法を用いて、犬の乳腺腫瘍随伴アミロイドーシス、ツシマヤマネコの全身性アミロイドーシス、犬の毛包腫瘍随伴アミロイドーシス、ニホンリスの全身性アミロイドーシスの原因蛋白質としてそれぞれα-S1-casein、EFEMP1、keratin 5、フィブリノゲンを同定し、その詳細な病理発生メカニズムを明らかにした。
獣医学
本研究開始時には、動物で同定されているアミロイドーシスは10種類のみで、最近10年間で動物の新規アミロイド蛋白質は発見されていなかったが、研究代表者は本研究期間の2年間で5種類の新規アミロイド蛋白質を同定した。これらの中には人で未発見のものも含まれており、これを元に人での発生予測を行うことで疾患の発生を未然に防ぐことが可能となる。