鶏のパネート細胞に関する報告はほとんどなく、その局在および生理機能ついても不明である。そこで鶏腸管内におけるパネート細胞の局在をIHCで試みたが、既存のパネート細胞マーカーに対する抗体ではシグナルの弱さと自家蛍光の強さにより検出が困難であった。そこで自家蛍光の抑制法を模索すると同時にシングルセル解析を試み、シグナル強度の強いマーカーの探索を試みた。結果として自家蛍光の減衰は可能であったものの、完全に抑制することはできず、弱いシグナルに対して有効打とはなり得なかった。シングルセル解析では、クリプトの細胞の単離までは可能であったが、シングルセル化に課題があり、シーケンス解析までは至らなかった。
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