今後の研究の推進方策 |
3系統の脳マラリア発症時の脳で共通して発現上昇する55種の遺伝子のうち、既に脳マラリアの発症との関係性がノックアウトマウスの解析により検証されている遺伝子(Igtp, Cxcl10, Gzmb, Ilgp1, Tap1, Nkg7, Trim21, Tlr7, Homx1)と本研究で解析したTxnipを除いた45種の遺伝子から脳マラリアの発症に共通して関与する宿主遺伝子を再度探索する。具体的には新たに脳マラリア抵抗性系統(BALB/c)のP. berghei ANKA株時の脳由来のRNAを抽出し、脳マラリア感受性を示す3系統との遺伝子発現量をqRT-PCR法により比較することで候補遺伝子の更なる絞り込みを行う。有力な候補遺伝子についてはゲノム編集技術により欠損マウスの作製を検討する。
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