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2022 年度 研究成果報告書

ラットの着床前胚におけるミトコンドリア活性に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K15702
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分42040:実験動物学関連
研究機関鳥取大学

研究代表者

中村 和臣  鳥取大学, 医学部, 特命助教 (90598137)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードラット着床前胚 / アポトーシス / Bax / 体外培養
研究成果の概要

ミトコンドリア外膜透過性促進遺伝子(Bax, Bak1)に焦点を当て、体外培養したラット胚と体内発生したラット胚におけるこれらの遺伝子発現をqPCR解析により比較したところ、体外培養胚において、両遺伝子とも有意に高発現していた。さらに、ゲノム編集によって、これらの遺伝子を破壊したラット胚を作製し、DNAの断片化を観察したところ、Bak1を破壊しても体外培養によって誘導されるDNAの断片化は抑制されないが、Baxを破壊すると抑制された。これにより、体外培養したラット着床前胚においては、Bax依存性のミトコンドリア経路アポトーシスが起こっていることが明らかとなった。

自由記述の分野

発生工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

体外培養したラット着床前胚においては、Baxの高発現がアポトーシスを誘導し、著しいDNAの断片化が起こることがわかった。今後は、Baxの高発現を誘導しているさらに上流の要因を探ることが重要である。これを解明することができれば、体外培養してもその後の発生が阻害されることのない新たな培養法の確立へ繋がり、さらには遺伝子組換えラットの作製効率の向上によって、医学・生命科学研究の発展に寄与する。

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公開日: 2024-01-30  

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