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2023 年度 研究成果報告書

減数分裂期交叉型組換えの選択機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K15716
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分43010:分子生物学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

伊藤 将  大阪大学, 蛋白質研究所, 助教 (30869061)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード減数分裂組換え / 配偶子形成 / 相同組換え / DNA修復 / 生殖細胞
研究成果の概要

哺乳類における減数分裂組換え制御タンパク質の機能解析を行った。特に、RAD51をDNAから解離させる機能を持つFIGNL1に着目した。Fignl1の精巣特異的なコンディショナルノックアウト(cKO)マウスを作製し、FIGNL1が交叉型組換えに必須であることを明らかにした。Fignl1 cKOマウスではRAD51が減数分裂期の精母細胞のみならず、減数分裂前DNA複製期の染色体にも蓄積し、また、減数分裂組換えが起こらないSpo11 KOマウスでもRAD51が蓄積したことから、FIGNL1による無傷の二本鎖DNA及び組換え部位の一本鎖DNAからのRAD51の解離が減数分裂に必須であることを見出した。

自由記述の分野

分子遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

減数分裂組換えの破綻は不妊症やダウン症等の疾患の一因であることが知られており、FIGNL1はヒトの早期卵巣不全の原因遺伝子としても報告されている。従って、本研究により明らかになったFIGNL1の機能は、将来的な生殖補助医療や不妊治療へと繋がることが期待される。また、相同組換えは体中の細胞で生じるDNA損傷の修復に必須であり、相同組換えの破綻が細胞のがん化を引き起こすことも知られている。FIGNL1は体細胞でも発現していることから、本研究で明らかにした、RAD51のDNAからの解離を解した相同組換え制御の仕組みの理解は、将来的ながん予防やがん治療へと繋がることが想定される。

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公開日: 2025-01-30  

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