mRNAのポリA鎖の長さと翻訳活性は正に相関すると考えられてきた。一方で近年、その相関性は発生の初期段階に限定され、その他では消失することが報告され、議論を呼んでいる。本研究では、その議論に新しい見解を与えることを目的にdirect RNA-seqとポリソーム分画を併用したポリA鎖長-翻訳の相関解析を行った。本研究では、明確に正の相関を示す335遺伝子を同定でき、それらの大多数はリボソームおよびミトコンドリア機能と関連する遺伝子であることを明らかにした。さらに、5'TOP配列が大多数のmRNAにおける相関性を説明づける配列であり、RNA結合タンパク質LARP1の関与が示唆された。
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