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2021 年度 研究成果報告書

炎症性腸疾患病因蛋白質NOD2の構造解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K15730
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分43020:構造生物化学関連
研究機関東京大学

研究代表者

張 志寛  東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (60866937)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード炎症性腸疾患 / 自然免疫 / NOD2 / クライオ電顕 / NLR
研究成果の概要

炎症性腸疾患の病因タンパク質と言われているNOD2の活性化機構および活性制御機構は解明されておらず、炎症性腸疾患の発症の分子機構の理解およびNOD2を標的とする治療方法の開発が困難とされている。本研究ではNOD2の活性化機構の解明を目指していた。独自のPEG修飾法により、性質不安定なNOD2タンパク質を安定化させ、クライオ電顕による高分解能でのNOD2の構造解析を可能にした (Structure, 2021)。またNOD2と酸性脂質膜および新規リガンドのヘパリンとの相互作用を見出し、NOD2の活性化に必要である可能性が示唆されている。今後はこれらの相互作用相手との複合体構造解析を実施する。

自由記述の分野

構造生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

炎症性腸疾患 (IBD) は指定難病の一種であり、世界中の患者数が年々増加傾向である。IBDの病因タンパク質NOD2の活性化機能の解明はIBDの分子機構の解明に繋がり、有効な治療方法の開発に重要である。本研究で開発されたPEGylation分子修飾法のクライオ電子顕微鏡への適応はNOD2を始め、様々なタンパク質の高分解能クライオ電顕解析を可能とさせる新たなサンプル調製法を提供している。また、本研究で同定したNOD2の新規相互作用分子 (酸性脂質およびヘパリン) は、NOD2の活性制御機構の解明に向ける重要な知見を提供した。

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公開日: 2023-01-30  

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