本研究では、ストマチン様タンパク質(slipin)と制御するチャネルタンパク質の相互作用機構を明らかにすることを目的とした。線虫と細菌をモデルとして、異なるslipinと対応するチャネルタンパク質の複合体を分子構造の知見から考察した。全長蛋白質やフラグメントの発現系を確立し、安定的に精製可能なフラグメントの同定に成功した。多量体構造を作りやすい性質を持つタンパク質についても再現よく確認された。MEC-2とMEC-4の弱い相互作用も検出された。低温電子顕微鏡により、MotA/Bホモログの構造が明らかになった。また、MotBホモログがNa+と結合することで構造変化するメカニズムも明らかにした。
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