ペルオキシソームの生合成を行うペルオキシンタンパク質に突然変異が生じて機能欠損になると、致死性神経疾患Zellweger症候群が引き起こされることが知られている。ペルオキシンの中でもPex1とPex6の遺伝子は大きく、Zellweger症候群のもっとも一般的な原因遺伝子として知られている。本研究では、Pex1:Pex6複合体の分子機能の理解を目指して、その分子構造の解明を行った。得られた分子構造から複合体の形成の仕方や複合体の動きを推測することができるようになり、Pex1とPex6の機能欠損によって引き起こされる疾患の病因の理解に大いに役立つと考えられる。
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