本研究では、細胞内で情報を輸送する小胞の運動を3次元イメージングデータとして取得し、その画像から小胞の3次元軌跡データを高精度で抽出することを目標とする。そのため、3次元イメージングデータから得られた二つのイメージの間のマッピング技術は測定誤差が入ってはいけない重要なところである。したがって、本研究ではその二つのイメージをマッピングする際に、従来のマニュアル的な方法が引き起こす誤差を防止するイメージプロセッシング技術である線型座標変換アルゴリズムに着目した。二つのイメージセットの中で一つを基準とし、ターゲットである小胞の位置を二つ目のイメージから特定することで、小胞の座標を高精度で得ることが可能になった。この一連の作業をプログラミングに記入し、小胞の位置データを逆算する際にユーザーのマニュアル操作を最小限に抑えるソフトウェアの開発にも成功した。
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