１分子レベルでのクロマチン構造の動的変化の解析技術の開発

2022 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20K15760
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分43040:生物物理学関連
• 研究機関: 東京電機大学
• 研究代表者: 高橋 俊介 東京電機大学, 理工学部, 准教授 (50778967)
• 研究期間 (年度): 2020-04-01 – 2023-03-31
• キーワード: 1分子蛍光イメージング / DNA / マイクロ流体デバイス / 微細加工 / クロマチン

研究成果の概要

本研究は、１分子レベルでのクロマチン構造の再構築とその動的変化の解析系を開発を目指し、研究を遂行した。１分子レベルでのクロマチン再構成の予備実験として、試験管内でのクロマチン再構成を試みた結果、ミクロコッカスヌクレアーゼアッセイによりクロマチン構造の再構成が示された。次に1分子イメージングでは、開発した顕微鏡コアユニットを用いて、分子コーミング法に基づき１分子レベルでのクロマチン形成DNAを直接観察することができた。今後の展開として、開発した顕微鏡コアユニットに全反射照明ユニットを実装しながらクロマチン形成DNAの形成条件を最適化することで、その動的構造変動の解析を実施していく。

自由記述の分野

合成生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、（１）試験管内でのクロマチン構造の再構成、（２）開発した顕微鏡コアユニットによるDNA１分子の蛍光イメージング、（３）クロマチン形成DNAの１分子蛍光イメージングについて成果を得られた考えている。これらの成果は、クロマチン構造の再構築やその動的変化がゲノム安定化維持に果たす役割を明らかにするための技術が開発される要素技術となったと考えている。