エンドソーム成熟はあらゆる真核細胞で保存された現象であり、細胞の恒常性維持に必須の機構である。実際にこの機構の破綻によりリソソーム病と総称される様々な疾患が引き起こされることが知られている。しかし、エンドソーム成熟の重要性が知られている一方で、その制御機構は未解明な点が多い。本研究では、新規のエンドソーム成熟制御因子としてTBC1D18を同定することに成功した。本研究をきっかけとして、TBC1D18の作用機序を明らかにすることで、エンドソーム成熟メカニズムの解明にとどまらず、リソソーム病の原因解明の一助となる可能性もある。
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