光周性は、脊椎動物に限らず、昆虫や植物においても観察され、繁殖や渡り、開花など様々な生命現象において観察される。これらの事実は、光周性が進化上重要な性質であることを強く示唆しているが、光周性の分子機構は完全には明らかとなっていない。本研究では、先行研究において見出した機能未知な遺伝子に着目し、その解析を進めることで、遺伝子Xの特徴を明らかにすることができた。遺伝子Xは多くの脊椎動物で保存されているにも関わらず、その機能が明らかとなっていないため、今後、これらの知見をもとに研究を進めることで、遺伝子Xの機能の解明、さらには動物の季節適応機構の理解がさらに深まることが期待される。
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