植物個体間の正の相互作用は、一次生産の向上・節足動物の種多様性の維持・病害虫の抑制といった我々にとって好ましい生態系サービスをもたらす。これらの遺伝的基盤を明らかにするために、本課題では個体間相互作用を考慮したゲノムワイド関連解析を応用して、遺伝的多型が維持され、かつ集団の平均適応度が上昇する条件を理論的に明らかにした。さらに、分断されたサブ集団と二次元平面の2種類の空間構造を考慮することで、植物のみならず動物の遺伝的多型にも応用できる回帰モデルを考案した。これらの成果は全て国際学術誌1報とそれに付随する補足資料にて公表されている(Sato et al. 2023 Evolution)。
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