本研究において、円石藻に感染するウイルスの持つヘリオロドプシン(V2HeR3)が、光依存的にプロトンを輸送することを世界に先駆けて明らかにした。またV2HeR3アミノ酸置換体を用いて、イオン輸送に必須なアミノ酸残基の同定を行い、イオン輸送機構を明らかにし、さらにV2HeR3発現ニューロンにおいて光依存的な活動電位の発生に成功した。またクリプト藻の微生物ロドプシン(GtCCR1-5)の光感度やOFF時定数の測定を行った。その結果、GtCCR4の光に対する応答性がChR2の30倍高いことを明らかにした。この発見は微生物ロドプシンを利用した視覚再生を実現する上でのボトルネックを解消することができる。
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