学習直後だけでなく、その後のofflineの状態でも LTP(記憶の細胞レベルの現象)が誘導されているか、されているとすれば記憶の形成にどのように寄与しているかを検討した。そのために、LTPを光で解除する技術を用いた。光を照射して記憶が消去されれば、その時間枠においてLTPが誘導されていることがわかる。その結果、学習後と同日の海馬と翌日の睡眠中の前帯状皮質でoffline LTPが誘導されることで記憶の固定化が起きていることを明らかにし、本課題の目的であるoffline LTPの記憶固定化における寄与を証明した。
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