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2022 年度 研究成果報告書

免疫グロブリン及び似た分子による脳発生制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K15916
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分46020:神経形態学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

森本 桂子  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (40815429)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード脳発生 / 免疫グロブリン
研究成果の概要

我々の中枢神経系は神経幹細胞由来のニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイトだけでなく、造血幹細胞由来のミクログリアとも相互作用することで複雑なネットワークを形成し、高度な機能を可能にしている。近年これらの脳に常在する細胞だけでなくB細胞やT細胞といった末梢から侵入する細胞も脳発生・機能に影響することが明らかになりつつある。本研究により従来免疫細胞のみが発現すると考えられてきた免疫グロブリン(Ig)のmRNAが神経細胞において発現すること、また母由来Igが脳実質の細胞に特異的に取り込まれておりその受容体が脳に発現することが明らかになった。

自由記述の分野

脳発生

研究成果の学術的意義や社会的意義

正常な妊娠過程では感染や炎症を認めないにも関わらず発生期脳において母由来免疫グロブリン(Ig)が脳に存在する意義に関しては全く未知である。本研究により脳においてIgの受容体がミクログリアに発現することが明らかになったことは母由来Igがミクログリアを介して脳発生に何らかの影響を及ぼしている可能性を示唆している。また神経細胞自体がIgのmRNAを発現しているという新たな知見は、これらが脳発生において何らかの未知の機能を持つことを想起させる結果である。

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公開日: 2024-01-30  

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