申請者はこれまでにMALAT1の機能解析を行う過程で通常は核スペックルと呼ばれる核内構造体に局在するMALAT1が、熱ストレスに応答して新規核内構造体(HiNoCo-bodyと命名)を形成することを発見した。しかしながら、MALAT1がどのようにHiNoCo bodyを形成するか、その詳細なメカニズムは不明である。そこで本研究では、熱ストレス条件下のMALAT1の機能ドメインを明らかにすることを目的とした。様々な長さの変異型MALAT1を発現する細胞株を樹立し、熱ストレス時の細胞内局在の観察を行った。これらの実験を通じて、熱ストレス時の局在変化に必要なMALAT1 の部分配列を同定した。
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