研究課題
若手研究
中枢においてペリサイト選択的に発現するKCNJ8およびABCC9遺伝子から構成されるATP依存性カリウムチャネル(K-ATPチャネル)の脳梗塞時における役割を明らかにするため、ペリサイトK-ATPチャネル改変マウスやK-ATPチャネル標的薬を用いて、脳梗塞後の梗塞領域・神経傷害スコア・脳血流・血管透過性を解析した。その結果、K-ATPチャネル活性が脳虚血後の脳障害の進展に重要な役割を持つことが示唆されつつある。
血管生物学
本法では脳梗塞は高い死亡率に加え、発症後の要介護リスクの第2位を占めており、その克服が強く望まれる。本研究を遂行することにより、ペリサイトK-ATPチャネルが脳梗塞に対する治療標的となる可能性が示唆されつつあり、今後のペリサイトを焦点とした脳梗塞治療戦略の発展が見込まれ、本研究はその嚆矢としても重要な知見を提供するものである。