個別化医療に資する樹状細胞ワクチン療法の構築には、優れた抗原提示能を持つ樹状細胞の作製、リソースの問題、ネオ抗原由来ペプチド合成に代わる新たな方法が必要である。ネオ抗原ペプチド合成と樹状細胞ワクチンのペプチド導入に代わる新たな方法としてmRNAと樹状細胞由来エクソソーム(Dexosome)に着目した。本研究において無血清培地で新たにヒト急性骨髄性白血病細胞株(MUTZ3)由来樹状細胞の作製法を構築して、優れた機能性を持つDexosomeを作製できた。今回作製したDexosomeをネオ抗原由来mRNAの導入の媒体として用いることは、新たな樹状細胞ワクチン療法の開発に繋がることが期待される。
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