研究課題
若手研究
習慣的なコーヒー摂取は2型糖尿病の発症リスクを低減させるが,この効果を発揮するコーヒー成分やそのメカニズムについては不明な点が多い.本研究では,コーヒー成分のシンナモイル誘導体“N-Caffeoyltryptophan(NCT)”がMEK/ERKシグナル伝達経路の活性化およびSIRT1の機能を介して脂肪細胞の分化とグルコース取込みを促進し,耐糖能を改善することを見出した.
薬理学
飽食時代を迎え,肥満者・2型糖尿病患者の増加が国際的に問題視されている.近年,習慣的なコーヒー摂取による2型糖尿病発症リスク低減効果が多く報告されており,健康増進や創薬の観点から,多くの研究者の注目を集めている.しかし,この効果を発揮する主たるコーヒー成分やメカニズムについては不明な点が多く,コーヒー摂取による抗肥満・2型糖尿病予防効果の“真”のメカニズムの解明が望まれている.