研究課題/領域番号 |
20K16040
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 信州大学 (2022-2023) 浜松医科大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
柴田 海斗 信州大学, 医学部附属病院, 薬剤主任 (00857055)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | がん化学療法 / 抗EGFR抗体薬 / 薬物動態 / 臨床効果 / がん悪液質 / 炎症性サイトカイン / 糖鎖修飾 / セツキシマブ |
研究成果の概要 |
がん治療に用いられる抗EGFR抗体薬の臨床効果には大きな個人差が存在する。その要因として、抗体薬の体内動態に加えて、がん病態の進行や抗体構造内の糖鎖修飾による影響が考えられる。本研究では、がん悪液質の病態に着目して、頭頸部がん患者におけるセツキシマブの体内動態及び臨床症状の個人差要因を明らかにするとともに、血中セツキシマブの糖鎖構造解析法の開発を行った。本研究の成果として、がん悪液質の進行とそれに関連する炎症性サイトカイン及び血清アルブミンの挙動は、血中セツキシマブ濃度の低下に関連していた。また、悪液質の病態における全身性の炎症は、セツキシマブによる全身倦怠感の重症化に寄与していた。
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自由記述の分野 |
医療薬学、臨床薬理学、薬物動態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、進行がん患者における抗EGFR抗体薬の体内動態や臨床効果の個人差を規定する要因が一部明らかとなった。この研究成果の学術的意義として、がん悪液質の進行度やがん進行に伴う全身性の炎症度を評価することで、抗EGFR抗体薬の体内動態や身体症状の予測が可能となる。本研究成果の社会的意義として、がん患者における抗EGFR抗体薬の体内動態や臨床症状の予測は、その忍容性を向上させるとともに、がん化学療法における抗体薬の薬物治療管理の質向上が期待できる。
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