凍結ヒト肝細胞(PHHs)に着目し、毛細胆管構造の形成とトランスポーターの機能向上に効果的な培養方法の検討を行った。その結果、培地RM-101にZ-VAD-FMKとRevitaを添加した培養(新規法)により、長く太い線状の毛細胆管様構造を多く確認した。また、従来法で培養したPHHsに比べ、新規法では胆汁酸排泄トランスポーターであるBSEPの基質となるtauro-nor-THCA-24-DBDの毛細胆管様構造部分への蓄積がより多く認められた。デバイス上に新規法で培養したPHHsにサンドイッチ培養を行った後、胆汁うっ滞肝毒性評価としてCsAの経時的な細胞毒性を検討したところ、その上昇が認められた。
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