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2022 年度 実績報告書

エピルビシンとホスアプレピタントの併用による血管障害の機構解明と回避方法の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K16064
研究機関広島国際大学

研究代表者

小田 啓祐  広島国際大学, 薬学部, 講師 (60712594)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード血管内皮細胞 / 血管毒性 / ドキソルビシン / ホスアプレピタント / ロバスタチン / アポトーシス
研究実績の概要

ヒト不死化臍帯静脈血管内皮細胞(HUEhT-1)を用いてアントラサイクリン系抗がん剤のドキソルビシン(DOX)と制吐薬であるNK1受容体遮断薬のホスアプレピタント(FAP)の併用による血管毒性増強メカニズムについて検討した。その結果、細胞周期を観察すると、DOX単独と比較してFAP共存によりsub -G1期の割合が顕著に増大した。また、FAP共存により増加したsub-G1期の割合は、スタチン系薬剤であるロバスタチンによって抑制され、カスパーゼ阻害剤によってもその毒性は抑制されたことから、DOXとFAP併用により増強された毒性はROSを介したカスパーゼ依存性のアポトーシスであることが示された。一方でがん細胞であるHepG2細胞においてはロバスタチンの共存によってDOXの細胞毒性は顕著に上昇した。従って、スタチン系薬剤は抗がん活性を維持させたままアンスラサイクリン系抗がん剤の血管障害を緩和させる有用な薬剤となり得ると考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Study on the method to avoid infusion-site adverse events following chemotherapeutic treatment with epirubicin and fosaprepitant using immortalized human umbilical vein endothelial cells2022

    • 著者名/発表者名
      Miho Yamasaki, Keisuke Oda, Takashi Ichinose, Marie Mizuguchi, Shoko Tominaga, Kei Omoda, Nobuhiro Mori, Yorinobu Maeda, Toshihiro Nishida, Teruo Murakami
    • 雑誌名

      Oncology Leters

      巻: 24 ページ: 386

    • DOI

      10.3892/ol.2022.13506

    • 査読あり
  • [学会発表] ホスアプレピタントとアントラサイクリン系抗がん剤の併用による血管障害に及ぼすスタチン系薬剤の細胞保護効果2023

    • 著者名/発表者名
      伊波亘、小田啓祐、山城陽香、井上蓮太、髙倉英樹、森信博
    • 学会等名
      日本薬学会第143年会
  • [学会発表] ホスアプレピタントとアントラサイクリン系抗がん剤の併用による血管障害の発生とその回避方法の探索2022

    • 著者名/発表者名
      小田啓祐、井上蓮太、伊波亘、山崎美保、面田恵、前田頼伸、髙倉英樹、森信博
    • 学会等名
      第61回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会

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公開日: 2023-12-25  

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