本研究では、高齢発症てんかんの潜在的な病態形成機構及びDHA摂取の介入効果について研究を行った。脳のバリア機能を担う血液脳関門の構成細胞である脳ペリサイトが加齢に伴い脳血管から消失及び老化することで、DHA脳移行の低下、血液脳関門のバリア機能の破綻、脳内炎症の拡大が惹き起こされる可能性を明らかにした。更に、加齢に伴うBBBバリア機能の破綻及び脳内炎症に連動してんかん感受性が増大すること、DHAの長期的な摂取が加齢に伴うBBBバリア機能の破綻、脳内炎症及びてんかん感受性の増大を抑制する可能性を明らかにした。
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