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2021 年度 実施状況報告書

聴覚障がい者への合理的配慮による服薬指導の為のスマートフォンを活用したツール開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K16100
研究機関第一薬科大学

研究代表者

俵口 奈穂美  第一薬科大学, 薬学部, 教授 (80854728)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード聴覚障害 / e-learning / スマートフォン / 服薬指導 / コミュニケーションカード
研究実績の概要

1.e-learningシステムMoodleを使ったスマートフォンでの聴覚障害学習システムの構築
薬剤師346名、聴覚障がい者128名を対象とした薬の使い方の理解度と服薬指導での対応への聴覚障害の影響についてのアンケート結果をもとに、e-learningシステムMoodleを用いた「聴覚障がい者の服薬指導学習システム」を構築した。現在150名の薬剤師がシステムに参加登録を行い、50名が実際に学習している。学習システムの服薬指導への効果についてシステム内のアンケート等を用いて調査を行っている。

2.聴覚障がい者の配慮のためのコミュニケーションカードの作成
聴覚障害による配慮を薬剤師に伝えるためのコミュニケーションカードを聴覚障がい者の服薬指導学習システム」を用いて作成した。システム内のデータを用いて、スマートフォンで表示、ダウンロードし印刷してコミュニケーションカードを使用できるほか、システムを活用しなくても使用できるよう紙カードとしても準備した。コミュニケーションカードは、服薬指導で薬剤師と聴覚障がい者のコミュニケーションのサポートに活用できるよう、薬局、聴覚障害者協会に配布し、カードの有用性について薬剤師には学習システム内で、聴覚障がい者にはアンケートで評価を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

令和3年度の目標である、聴覚障がい者への服薬指導学習システムと配慮のためのコミュニケーションカードの作成は完了している。

今後の研究の推進方策

令和4年度は、「聴覚障がい者への服薬指導学習システム」の服薬指導への効果とコミュニケーションカードの服薬指導での薬剤師の配慮への効果について、学習システムとアンケートを用いて評価する。

次年度使用額が生じた理由

e-learningシステム内の動画作成および、コミュニケーションカードの紙カードの印刷費用の支払いの一部が令和4年4月以降となっている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 服薬指導に関する先天性聴覚障害者と薬剤師の認識の比較2022

    • 著者名/発表者名
      俵口奈穂美、吉田力久、小倉秀美、山崎博史、田中泰三、窪田敏夫
    • 雑誌名

      薬学雑誌

      巻: 142 ページ: 181-188

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 聴覚障がい者への服薬指導のために薬剤師に求められていること2021

    • 著者名/発表者名
      俵口奈穂美
    • 学会等名
      第54回日本薬剤師会学術大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 聴覚障害の服薬指導への影響に関する聴覚障がい者と薬剤師の認識2021

    • 著者名/発表者名
      俵口奈穂美
    • 学会等名
      第31回医療薬学会
  • [図書] 調剤と情報2022

    • 著者名/発表者名
      俵口奈穂美
    • 総ページ数
      7
    • 出版者
      じほう

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公開日: 2022-12-28  

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