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2022 年度 実績報告書

脳幹における抑制性神経細胞の発生

研究課題

研究課題/領域番号 20K16111
研究機関琉球大学

研究代表者

小林 しおり  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 特命助教 (60747905)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード抑制性ニューロン / GABAニューロン / グリシンニューロン / 神経の発生 / 遺伝子改変マウス
研究実績の概要

抑制性ニューロンにはGABAニューロンとグリシンニューロンが知られている。これまで、GABA作動性神経終末とグリシン作動性神経終末を免疫組織学的手法を用いて標識することにより脊髄の発達を明らかにしてきたが、それぞれの細胞体がどこから分化しどのように移動するのか、またどのように関わりあうのか、不明な点が多い。本研究では、遺伝子改変マウスを用いてGABAニューロンとグリシンニューロンを可視化し脳幹における発生過程を追うことで、抑制性ニューロンの分化と移動を明らかにする。これまで、グリシンニューロン特異的に赤色蛍光タンパク質(tdTomato)を発現するGlyT2-Cre/VGAT-stop-tdTomatoダブルトランスジェニックマウスの作製を行ってきた。GlyT2-Cre/VGAT-stop-tdTomatoダブルトランスジェニックマウスは、サンプリング時にLEDライトで照らすと赤色に光って見えるため、野生型と目で見て区別することができた。胎齢12, 13, 14, 15, 16, 17, 18日目と生後0, 3,14日目のGlyT2-Cre/VGAT-stop-tdTomatoダブルトランスジェニックマウスの脳幹の凍結切片を作成し、共焦点顕微鏡で観察した。その結果、胎齢12日目の脳幹では複数のグリシンニューロンを確認することができた。胎齢13日目には脳幹全体にグリシンニューロンがまばらに散在していたが、胎齢15日目にはその数が急激に増え、三叉神経核や前庭神経核など脳幹の各領域に集約した。胎齢18日目ではその密度はやや減少した。

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公開日: 2023-12-25  

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