研究課題
若手研究
後根神経節(Dorsal root ganglion: DRG)には複数のサブタイプのDRGニューロンが存在し、受容する感覚がそれぞれ異なる。申請者はマウスDRGにおいてCD34抗体に陽性を示すニューロンを発見し、形態学的手法により、当該ニューロンの特性を解析した。CD34陽性ニューロンの多くは、C線維低閾値機械受容ニューロンマーカー陽性であった。さらに神経トレーシング実験の結果より、有毛部皮膚には分布するが無毛部皮膚には分布しない事が示唆された。
末梢神経
本研究の学術的意義は、CD34陽性ニューロンを同定しその形態学的特徴を明らかにしたことにある。DRGニューロンはサブタイプごとに適切な神経回路を形成する事で、外界の情報を中枢神経に伝える。本研究は、感覚受容メカニズムの研究に寄与するものと考えられる。