本研究の目的は心臓心房におけるリークK電流の生理機能を解明することである。リークKチャネルのコンディショナルノックアウト(CKO)マウスの入手した。入手したCKOマウスはカテコラミン刺激に応じて心房性の不整脈を生じる。ラットの薬理学的実験ではリークKチャネル活性化薬が心房性不整脈を抑制することから、矛盾の無い結果である。また、このチャネルと相互作用する細胞骨格分子のfloxマウスの作出に成功した。今年度はこのfloxマウスと掛け合わせるためのCreマウスを購入し、心臓特異的ノックアウトマウスの作出中である。3系統の遺伝子改変マウスを所有したが、コロナ禍での搬送と系統維持に時間を費やし、本来の目的の沿った論文発表には至らなかった。
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