研究課題/領域番号 |
20K16126
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
胡 耀鵬 福岡大学, 医学部, 助教 (40708476)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | TRPM4 / Nav1.5 / Arrhythmogenicity / Conduction disturbance |
研究成果の概要 |
心筋における重要なイオンチャネルであるNav1.5は、多様なタンパク質と相互作用し、チャネルの発現と機能を調整するという確かな証拠が存在する。本研究では、心筋におけるNav1.5とTRPM4のタンパク質複合体が実験的に確認された。さらに、ゲノム解析で特定された不整脈に関連するTRPM4チャネルの変異について、電気生理学的実験と数理モデルシミュレーションを通じて調査した。ゲーティング解析から得られたデータをプルキンエ線維のモデルに適用しシミュレーションを行ったところ、TRPM4変異チャネルの活性化と組織の不均一性が増すと、Nav1.5チャネルによる興奮伝導の異常が引き起こされる可能性が示された。
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自由記述の分野 |
Cardiac electrophysiology
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これらの研究結果は、心筋細胞においてTRPM4とNav1.5がタンパク質複合体として存在することを示しており、膜タンパク質TRPM4チャネルの輸送障害や機能不全がNav1.5の機能にどのような影響を及ぼすか、つまり正常な心臓の興奮や伝導に乱れが生じる可能性について、興味深い示唆を与えている。
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