直鎖状ユビキチン鎖を特異的に生成するLUBACは直鎖生成の活性中心を有するHOIP、アクセサリー分子であるHOIL-1L、SHARPINの三者複合体からなる。LUBACは直鎖を生成するHOIP以外に、HOIL-1Lもリガーゼ活性を有するユニークなリガーゼ複合体である。本研究ではHOIL-1Lのリガーゼ活性の解析に着手し、LUBACの副活性であるHOIL-1Lリガーゼが主活性であるLUBACの生理機能を抑制するというユビキチンリガーゼの新たな制御様式を発見し、胎児繊維芽細胞(MEF)においてHOIL-1Lリガーゼの活性阻害によるLUBACの機能亢進が、サルモネラ菌の感染を抑制することを見出した。
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