本事業では4年間の助成期間で、肝脂質代謝主要制御因子PPARαが間接的に制御していると予測された炎症性の細胞外小胞の性質と生理的機能に注目し解析を行なった。マウス初代培養肝細胞に対してPPARαを活性化させ、細胞外小胞を回収し、骨髄由来マクロファージ等に添加し炎症の惹起を解析した。また、PPARαが転写制御する細胞外小胞分泌の調節因子を解析するため、当該調節因子の遺伝子座におけるPPARα結合モチーフを欠損したノックアウトマウスを作製し解析した。これにより肝臓におけるNAFLD/NASH増悪化におけるPPARαを介した増悪化メカニズムを明らかにした。
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