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2022 年度 研究成果報告書

膵管内乳頭粘液性腫瘍から浸潤性膵癌に進展する規定因子の網羅的探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K16154
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49010:病態医化学関連
研究機関東京大学

研究代表者

齋藤 圭  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (20815617)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード膵がん
研究成果の概要

膵臓の嚢胞性疾患であるIPMNは膵癌の前癌病態であるが、GNAS変異を持つIPMN様病態から浸潤癌に至るまでの過程における必須の遺伝子を同定する目的で研究を行った。
その結果、GNAS変異はGNAS蛋白は細胞核と細胞質をつなぐシャペロン蛋白であるRanと結合し、その結果MAPK経路以外の細胞内シグナル伝達に変化を与え、その結果ケモカイン発現が増加し、細胞がapoptosisに陥り、細胞回転が増加することが想定された。細胞回転の増加はそのまま遺伝子変異の蓄積につながることから、これがIPMNからの膵発癌機構のひとつと考えられた。

自由記述の分野

消化器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

年率1-2%と言われるGNAS変異を持つIPMN様病態から浸潤癌に至る人がなぜ存在するのか、GNAS変異から浸潤癌に至るまでの過程における必須の遺伝子を同定することは重要である。今回IPMNからの膵発癌機構のひとつを同定したが、今後これらの機構を追求することで、IPMNからの膵発癌を抑制する手法を開発することに繋がることが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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