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2021 年度 実施状況報告書

骨格筋におけるmiR-23bの糖代謝改善作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K16158
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

中西 尚子  京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (40843446)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードmicroRNA / 高脂肪食 / miR23b / 糖代謝異常
研究実績の概要

【方法】タモキシフェン誘導性に骨格筋で特異的にCREを発現するMyf5CreERとMir23btm1Mtm/Mmjaxマウスを掛け合わせたMyf5cre Mir23bf/fの骨格筋特異的miR-23b欠損マウスを作成し、C57BL/6Jとのバッククロスと繁殖をおこなった。骨格筋特異的miR-23b欠損マウスとコントロールに対し、タモキシフェン5日間連続腹腔内投与後に高脂肪食を6週間給餌し、体重変化の推移とブドウ糖負荷試験・インスリン負荷試験により糖代謝を評価し比較検討した。また代謝ケージによる酸素消費量を測定した。各臓器の重量測定とサルコペニア関連遺伝子と炎症関連遺伝子の発現についてリアルタイムPCR法を用いて評価し比較検討をおこなった。
【結果と考察】Myf5cre Mir23bf/fマウスにおける骨格筋でのmiR23bの発現低下を確認した。Mir23bf/fマウスはコントロールマウスに比べて、高脂肪食負荷に対する体重増加に抵抗性を認め、内臓脂肪量の低下を認めた。ブドウ糖負荷試験ではMir23bf/fマウスでは耐糖能は改善傾向で、インスリン負荷試験においてインスリン抵抗性も改善していた。骨格筋重量に明らかな変化は認めなかったが、リアルタイムPCRでの骨格筋のTNFαの発現量は低値であった。代謝ケージ検査ではMir23bf/fマウスはコントロールマウスに比べて酸素消費量は低下していた。
今後繁殖を増やし実験マウスを確保し、解析数を増やす予定である。骨格筋におけるmiR-23bの役割について更なる検討をすすめていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Myf5cre Mir23bf/fマウスの繁殖力が低く、実験マウスの確保に時間がかかっているため。

今後の研究の推進方策

Myf5cre Mir23bf/fマウスの繁殖ケージを増設し繁殖をマウスの匹数を増やし、解析を追加する。フローサイトメトリー法にて骨格筋炎症細胞の評価をおこないmiR-23bの役割について更なる検討をすすめていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 骨格筋におけるmiR-23bの糖脂質代謝に及ぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      中西 尚子・梶山 真太郎・三好 友樹・松井 崇晃・今井 暖・橋本 善隆・岡村 拓郎・山﨑 真裕・濵口 真英・福井 道明
    • 学会等名
      第65回日本糖尿病学会年次学術集会

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公開日: 2022-12-28  

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