研究課題
若手研究
我々のグループが開発した抗CLDN9モノクローナル抗体を用いて、子宮体がん手術材料を免疫染色した。その染色性を組織学的に半定量的評価し、CLDN9発現と予後や臨床病理学的因子との関連を解析した。子宮体がん高発現群はCLDN9低発現群に比し、有意に疾患特異生存率、無再発生存は不良であり、さらに多変量解析を行うとCLDN9高発現は独立した予後因子であることが示された。CLDN9は子宮体がんの予後不良例を抽出する予後予測マーカーとして有用である。
婦人科腫瘍
CLDN9は子宮体がんの予後不良例を抽出する予後予測マーカーとして有用である。さらにCLDN6と組み合わせることで、より広く予後不良症例を抽出することができる。今後、分子生物学的なメカニズムを行い、CLDN9を標的とした個別化医療を行うことができる可能性がある。さらに、CLDN6との抗体カクテルによる層別化や治療標的に貢献しうる。