研究課題/領域番号 |
20K16177
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 岐阜大学 (2022) 名古屋市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
坂本 祐真 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 特任助教 (90865817)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 成人T細胞白血病/リンパ腫 / モガムリズマブ / 造血幹細胞移植 / CCR4 / CCR7 / CD28 / TP53 |
研究成果の概要 |
成人T細胞白血病/リンパ腫は稀な腫瘍であるが、多施設共同研究により多数の症例を蒐集し、臨床病理学的解析を行った。CCR4やCCR7、CD28、TP53などのゲノム異常が、ATLにおいて重要な予後因子であることを報告した(Bri J Haematol. 2021, 2021; Cancer Sci. 2022; Hematol Oncol. 2022)。これらの研究により、ATLの分子病態解明が進み、本腫瘍患者の層別化・個別化治療へ直接的・間接的に応用されることを期待する。
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自由記述の分野 |
分子腫瘍病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、多数の成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)症例を蒐集して遺伝子変異解析を実施した。臨床情報との統合解析により、ATLにおいて主要なoncogenicな変異の臨床的意義を明らかにした。本研究により得られた成果は、ATLに対するゲノムオーダーメイド治療を考える上で、基盤データとなり得るものである。今後は、ATLの全体像における各種因子・分子や遺伝子異常と現時点での最適なATLの治療選択・戦略を総合化し、一般の血液治療者にATL治療アルゴリズムを提示することが重要な課題である。
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