本研究ではびまん性大細胞リンパ腫(DLBCL)におけるMYC associated factor X (MAX)によるMYCの調節機構の解明を行った。約160症例のDLBCL症例に対しMYC、MAXの免疫染色を行い、その結果や公共データベース上の遺伝子発現データよりMYCにMAXの解析を加えることでDLBCLの予後の層別化が可能であることを見出した。とくにMYC高発現MAX低発現群では、double hit lymphoma関連分子との関連性がみられ、MYC高発現、MAX低発現はDLBCLの予後不良マーカーとなりうる可能性が示唆された。
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