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2023 年度 研究成果報告書

Pile-up型増殖に着目した新規肝細胞培養法確立および肝がん治療化合物の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K16226
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関大阪公立大学 (2022-2023)
大阪市立大学 (2020-2021)

研究代表者

宇留島 隼人  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (90755745)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード肝細胞 / アルブミン / 肝がん
研究成果の概要

我々は肝がん細胞株HepG2細胞に重層増殖タイプ(Pile-up型)と平面単層増殖タイプ(Flat型)が混在することに気付き、各々を分離し2系統の株として培養することに成功した。Flat型に比べPile up型の方がアルブミン合成能が高く、肝細胞の機能発揮に重要な形態構造であることが示唆された。Flat型からPile up型へと変化させる化合物をスクリーニングし、ヒット化合物がアルブミン合成能を増強することを確認した。次世代シーケンス解析の結果、このヒット化合物はアルブミン特異的転写因子発現増強を介してアルブミン発現を増加したことから、この化合物は低アルブミン血症改善薬として有望と考えられる。

自由記述の分野

肝臓病態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本申請研究によって、アルブミン産生能改善薬候補化合物がピックアップできた。血清アルブミン値は加齢と共に減少し、死亡率と逆相関することがしられているため、長期的な介入が必要である。本化合物は既にFDAに承認されており既に他疾患治療のため臨床利用されているため、速やかな臨床試験の実施が可能であり、アンメットメディカルニーズである低アルブミン血症改善薬として期待できる。
また本化合物は複数の肝がん悪性マーカー発現も減弱させるた。いまだ死亡者数の多い肝がんに対して、形態変化に着目してピックアップした化合物による「がん細胞の形態良性化」という新しいコンセプトの抗肝がん剤の候補分子となり得る。

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公開日: 2025-01-30  

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