マクロファージや樹状細胞に発現しているC型レクチン受容体などのシグナル伝達に必須の役割を担うCARD9は、結核菌感染初期の宿主防御に重要であると考えられている。ところが、結核ワクチン株であるMycobacterium bovis BCG (M. bovis BCG) を用いたマウス経気道感染モデルでは、野生型とCARD9欠損マウスで感染7日後、21日後の肺内菌数に顕著な差は認められなかった。このことから、CARD9はM. bovis BCG感染初期の菌排除には積極的に寄与しない可能性が示唆された。
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