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2022 年度 研究成果報告書

RAS野生型大腸癌細胞株における抗EGFR抗体薬の内在化機序の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 20K16305
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

福家 慧  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (30780051)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードcolon cancer / EGFR / Cetuximab / Panitumumab / internalization / early tumor shrinkage / lysosome / depth of response
研究成果の概要

大腸癌細胞株を用いて蛍光顕微鏡により細胞膜上のEGFR量を定量化した。siRNAや特異的阻害剤を用い抗EGFR抗体薬の内在化はclathrin依存性であることを同定した。抗EGFR抗体薬添加時の細胞から蛋白抽出を行いプロテオーム解析を施行し細胞内動態関連遺伝子としてUBR4を絞り込んだ。UBR4は抗EGFR抗体薬添加時に蛍光二重免疫で優位にEGFRと共局在していた。またUBR4をknockdownすると抗EGFR抗体薬による細胞増殖抑制やapoptosisの効果は減弱し、Lysosomeでの分解も抑制された。臨床検体ではUBR4の腫瘍内発現と抗腫瘍効果や全生存期間は相関関係にあった。

自由記述の分野

消化器

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で得た効果予測バイオマーカーUBR4は実臨床において従来治療よりも抗EGFR抗体薬に奏功する患者群の選定に寄与できる可能性がある。また腫瘍内発現を免疫染色により簡便に得られることより生検検体のみで治療効果予測できることは非常に意義が大きい。さらに抗EGFR抗体薬は大腸癌以外に頭頸部癌、肺がんなどに保険適応されており、本研究成果が今後他の癌種にも応用できる可能性が秘められていると考える。最終的には抗EGFR抗体薬と結合したEGFRの細胞内動態の解明が大腸癌の個別化医療に寄与し大腸癌患者のQOLを保ち、より長期にわたる生存期間を得ることが可能になると思われる。

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公開日: 2024-01-30  

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