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2022 年度 研究成果報告書

mRNA分解制御に着目した肥満誘導性肝がん新規治療標的の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K16309
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関大阪公立大学 (2022)
大阪市立大学 (2020-2021)

研究代表者

山岸 良多  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 助教 (30793145)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード肥満誘導性肝がん / SASP / 細胞老化
研究成果の概要

近年、脂肪肝を素地とする肥満誘導性肝がんは著しい増加傾向にあり、その発症・進展の予防法・治療法の開発は喫緊の課題である。本研究では、肥満誘導性肝がんの発症に関連するSASP因子について解析した結果、サイトカインIL-33が、肝がん腫瘍部内の肝星細胞で特に高発現しているSASP因子であることを見出した。さらにSASP因子の細胞外放出機構として、SASP因子のIL-33はパイロトーシス実行因子ガスダーミンDが細胞膜上に形成する小孔を通じて細胞外へと放出され、その後、受容体であるST2を発現するTregを介して抗腫瘍免疫を抑制するという一連の機構を明らかにした。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝がんは、5年生存率が35.8%程度(がん腫別統計2021)と低い。そのため、肝がんの原因遺伝子を探るためのゲノム解析が、世界的に進められているが、発症に結び付く特定の原因遺伝子変異は見つかっていない。その中で、これまで肝がんの半数以上を占めてきたウイルス性肝がんは有効な抗ウイルス薬の開発により減少傾向となっている。一方で、脂肪肝を背景とする肥満誘導性肝がんは著しい増加傾向にあり、その予防法・治療法の開発は喫緊の課題となっている。そのため、肝がん微小環境に着目した本研究の成果は、肥満誘導性肝がんの治療法開発に繋がる有用な成果であると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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