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2022 年度 研究成果報告書

発生母地あるいはその周辺組織の硬度がデスモイド型線維腫症の病態に与える影響の検証

研究課題

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研究課題/領域番号 20K16328
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

酒井 智久  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (40821971)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードデスモイド
研究成果の概要

デスモイド型線維腫症培養細胞を用いて、筋線維芽細胞に強く発現するα-SMAタンパク・デスモイド型線維腫症で発現と核内集積が既知であるβ-cateninタンパク発現が上昇することを確認した。また、過去に間葉系細胞での発現が報告されている機械的シグナル受容体Trpv4のデスモイド型線維腫症培養細胞における発現を免疫蛍光細胞染色で確認した。
臨床的知見からのアプローチとして、デスモイド型線維腫症に対する保存的治療の臨床成績および画像上の増大・治療介入に至るリスクの検討を行った。頸部発生例とCTNNB1 S45F変異例が治療介入リスクであった。

自由記述の分野

医歯薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

当院において半年以上の経過観察が可能であった168病変を対象として検討を行い、168病変中44%に当たる74病変で治療介入が行われていた。頸部発生例では画像上の増大とは有意な関連を示さなかったが、他の部位と比較し有意に治療介入に至るリスクが高かった。他の治療介入リスクとしてはCTNNB1 S45F変異を持つ例が単変量・多変量解析ともに治療介入リスクであった。
この結果はアジアからの報告として最大であること、また頸部が治療介入のリスクであることを示唆することができ、有用な報告であると考える。本研究成果は、国際科学誌『Cancer Medicine』に掲載された。

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公開日: 2024-01-30  

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