今回の研究では、CXCL16-CXCR6シグナルが、自律的にMSCにおいても活性化され、CCL5の発現を上昇させることを示した。また、CCL5受容体であるCCR1/CCR3がMKN45細胞表面に発現し,MSC由来CCL5がCCR1/CCR3との結合し、MKN45細胞の移動を促進することを示した。MSCのCXCL16-CXCR6シグナルがCCL5の発現を上昇させ、MKN45細胞でCCL5-CCR1/3シグナルが活性化され、MKN45細胞の移動を促進することを示した。これらの結果はMSC由来ケモカインが、未分化胃癌細胞の進展を制御していると考えられた。
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