トリプルネガティブ乳癌(TNBC;Triple negative breast cancer)の骨転移成立には、TNBCと骨髄間質細胞との相互作用が重要である。本研究では、TNBCと骨髄間質細胞との相互作用に関与する因子としてケモカイン受容体CXCR4を見出した。さらに、CXCR4を阻害することでTNBCの骨転移を抑制することを明らかにした。以上より、CXCR4が骨髄間質細胞と相互作用することで、TNBCの骨転移を亢進している可能性が示唆された。そして、CXCR4を阻害する薬剤がTNBCの骨転移を抑制する新たな治療薬となる可能性が期待される。
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