研究課題/領域番号 |
20K16364
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
高木 大輔 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (60611580)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 神経芽腫 |
研究実績の概要 |
神経芽腫は小児期における代表的な悪性固形腫瘍の一つであり、現在も新たな治療薬の開発を求められている。Src homology 2 domain containing F (Shf) は予後良好な神経芽腫に高発現するアダプター蛋白質であり、これまでにplatelet-derived growth factor alpha-receptor(PDGFαR)、Tropomyosin receptor kinase A (TrkA)、anaplastic lymphoma kinase (ALK) と結合することが報告されている。このうち、予後良好な神経芽腫に高発現するTrkAと結合して神経分化を促進することに今回の研究では注目した。すなわち、TrkAと同じTrkファミリー受容体であり、かつ予後不良な神経芽腫に高発現するTrkBとShfとの機能相関を明らかにすることで、難治性神経芽腫の病態メカニズム解明や新規治療薬開発に貢献できるのではないかと考えた。初年度には、まず研究で使用する細胞株や発現プラスミドDNAの準備を行い、定量的リアルタイムPCR法や免疫沈降実験、Western blot法にてShfとTrkBの発現解析および両者の結合の有無を調べる計画であった。細胞株では複数の神経芽腫細胞株を既に所有していたため、遺伝子導入実験で使用する293T細胞を購入した。また抗体では抗TrkB抗体が必要であったため、これを購入した。全体的に計画に遅れが生じており、いまだ研究の準備段階であるため成果はあがっていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
日常業務(診療)による多忙のため、研究に充てる時間を確保できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
日常業務の効率化を図り、また他の研究者に協力を要請することで研究を遂行する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画に遅れが生じ、当初の予定通りの物品購入ができなかった。日常業務の効率化と他の研究者に協力を要請することで研究を遂行し、適切な研究費使用に努める。
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