研究課題
若手研究
本研究では、9例の大腸癌患者より原発癌を外科的に切除し癌オルガノイド培養を施行した。9例中8例において癌オルガノイドが樹立された。GFPやtomato蛍光蛋白質をコードする遺伝子をレンチウイルスを使用し、培養癌オルガノイドに導入することに成功しマウスへの移植実験の準備ができている。今後はGFP陽性大腸癌オルガノイドを用いたPDXモデルを用いて、薬剤の抗腫瘍効果の検討や転移の生物学的研究を進めていきたい。
腫瘍
難治性の大腸癌は、浸潤・転移や治療抵抗性を示す予後不良な癌である。しかしながらその悪性化の分子メカニズムの理解は十分ではく、有効な治療法が限られている。本研究は、患者大腸癌サンプルを用いてPDXやオルガノイドを使用した患者個別化モデルを作製し、新規治療法の開発に役立てることに社会的意義がある。