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2021 年度 研究成果報告書

シングルセル解析から解き明かすEGFR変異陽性肺がんの薬剤耐性変異獲得メカニズム

研究課題

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研究課題/領域番号 20K16370
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関公益財団法人がん研究会

研究代表者

瀬戸 陽介  公益財団法人がん研究会, がん化学療法センター 基礎研究部, 研究員 (50738614)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワードシングルセル解析 / 薬剤耐性 / 肺がん
研究成果の概要

EGFR活性化変異陽性肺がん患者への治療にはEGFRを標的としたEGFR阻害剤が劇的な治療効果をもたらしてきたが、薬剤耐性変異獲得によるがんの再発が大きな問題となっている。本研究では、EGFR活性化変異陽性肺がんにおける薬剤耐性変異獲得のメカニズムを解明するために患者由来の細胞を用いてシングルセルRNA-seqやシングルセルATAC-seqを行った。その結果、耐性変異獲得前のがん細胞ではEGFR阻害剤に対する炎症応答が生存に関与している可能性が示された。また、治療前がん細胞集団にがん不均一性が存在し、薬剤耐性変異獲得の過程で塩基の置換パターンが変化していることを明らかとした。

自由記述の分野

分子進化

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺がんにおける分子標的薬を用いた治療は劇的な治療効果をもたらすが、治療数年内に薬剤耐性変異の出現がおこることが臨床上大きな問題となっている。しかしながら、耐性変異獲得に至るがん進化メカニズムはほとんど明らかとなっていない。本研究により、治療前がん細胞集団から薬剤耐性変異獲得の過程で塩基置換パターンが変化することやその変化にかかわる可能性のある遺伝子の発現、さらに、耐性変異獲得前のがん細胞では、薬剤存在下での生存に炎症応答が関与していること示唆され、がん進化プロセスを理解する上で重要な知見を得た。

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公開日: 2023-01-30  

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